万年筆は値段高いし外観がクラシカルすぎて、若造の自分には釣り合わないな~と思っていたのですが…。
2012年にPILOTから発売されたCOCOONという万年筆をご紹介します。
当時僕は大学でフランス語を専攻していて、小説の書き写しや講義のメモなど膨大な量の文字を書いていました。
筆圧が強いためか長時間文字を書いていると腕がつかれてしまうので、万年筆を使ってみようと考えたのは我ながら良いアイデアでした。
ただ、貧乏学生が数万円もする万年筆を買えるわけもなく、かといって格安の万年筆は使いたくないという謎のプライドもあり、結局安物のボールペンを使っていました。
そんなときに文房具屋で偶然見つけたのがこのCOCOONという万年筆。

高級があるのに「万年筆です」みたいな見た目をしておらず、しかも3000円程度という万年筆にしては破格の値段設定。
発売直後に試し書きをさせてもらって、その場で購入してからもう9年ほど使い続けています。




- 商品名
-
Cocoon 万年筆 ブルー
- 値段
-
¥2,750
- 3000円ほどで買える
- 控えめながら特徴のあるデザイン
- 9年使っても壊れない
- もっと良い万年筆はいくらでもある
- たまにインクが漏れる

コクーンについて
万年筆というと、どうしても若造が持つにはちょっと格式が高すぎるイメージがあるのですが、COCOONは新社会人が使っていても違和感のないカタチをしています。
社会人になって最初にお世話になった先輩が営業に異動したときのプレゼントがCOCOONだったらしく、「客先に持っていっても恥ずかしくない筆記用具」という基準で選ばれたとかなんとか…。

外装は金属製で光沢感があり、シンプルながらひと目でコクーンだとわかる特徴的なデザインが光ります。
自分用に購入するのはもちろん、誰かにプレゼントするのも良さそうですね。
コクーンの外観
COCOONは外装カラーにバリエーションがあり、以下7種類から選べます。
- ブラック
- ホワイト
- シルバー
- ブルー
- ボルドー
- チタン
- メタリックグレー
実際のカラーは公式サイトで確認できます!
発売翌年の2013年にはグッドデザイン賞を受賞しており、プロダクトとしての完成度もお墨付き。

「最初の一本」のつもりで購入したCOCOONを9年も使い続けていますw
さて、それではCOCOONの外観を中心に見ていきましょう。
コクーン=繭というカタチについて

COCOONの最大の特徴でもある繭型のデザインにはちゃんと理由があります。
コンセプト的には「ものごとのはじまり」の象徴でもある繭がモチーフであり、全体が曲線でデザインされたシンプルな万年筆です。
3000円台という価格からも20~30代の若者を対象とした製品であることがうかがえます。
また、流線型のボディは使い勝手の観点からも高評価。
角がなく、それなりに太さがあるので、長時間使用しても指が疲れません。
シンプルなペン先

高級万年筆のペン先(ニブ)は、万年筆の心臓部。
COCOONのニブはスチール製で、控えめなPILOTの刻印や細かいドットの入ったシンプルなデザインです。
また、文字の太さは以下2種類です。
- F(細字)
- M(太字)
PILOTの万年筆にしては種類が少ないですが、普段使いにはどちらかで十分ですね。
日本語は画数が多くて文字を小さく書くのが難しいので、使っているノートが小さい/文字が小さいという方にはFをオススメします。
コクーンの使用感
万年筆のペン先はボールペンやマジックペンなどのそれとは異なり、筆圧が無くとも文字がスラスラ~っと書けます。
数万円するような万年筆はニブが金でできており、筆で書いているような柔らかさを感じることができます。
一方でCOCOONのような低価格帯の万年筆のペン先はスチール製が多く、金のニブよりも固めの筆記感が特徴です。
ペンの書き味の良し悪しは個人の好みによる部分が多いので、一概に値段の高い金のニブのほうが優れているとは言えません。
低価格の万年筆ではかなり良い書き心地

個人的にはスチール製の「金のニブほどは柔らかくないけど、ボールペンとは明らかに違う書き味」ぐらいがちょうど好みで、COCOONはドンピシャです。
COCOONは万年筆らしい書き心地でありながら、同価格帯の他製品と比べても極端な個性が無く、万年筆デビューにうってつけの1本ですよ!
例えば、同じくPILOT製のPRERAという万年筆があるのですが、書き味はCOCOONのほうがなめらかです。
また、知人からお下がりでもらったLAMY Safariという万年筆も所有していますが、あれはかなりガリガリした書き心地で個人的にはあまり好きではありません…。
※お下がりでもらったものなので、LAMY Safari本来の書き味ではないかもしれません。
キャップ有無でバランスが変わる


COCOONの軸には金属が使われており、適度な重量感があります。
そもそも万年筆には筆圧が必要ありませんが、ペン自体の重さもあって、本当に紙の上を滑らせるだけで文字が書けます。
キャップも軸同様に金属が使われています。
そのため、筆記の際にペンのお尻にキャップをつける/つけないで重量バランスがかなり変わります。
私はキャップを付けたほうが書きやすいですが(重さよりもペンの長さの問題)、人によってはキャップなしのほうが良いかもしれませんね。
くどいですが、キャップなしでも十分書きやすいです。
コクーンのインクについて
万年筆のインク補充方法はいくつか種類があります。
COCOONはカートリッジとコンバーターに対応しています。
買ってすぐに使えるカートリッジインク
インクが入ったカートリッジを万年筆に装着する方式です。
インク補充が楽にできるのは魅力的ですが、好きなインクを使うことができないのが難点…。
あと、「インクボトルからインクを吸い上げる」というロマンが味わえませんw
- インクの補充が簡単
- 買ってすぐに使える
- 好きなインクを選べない
- コンバーターと比較するとコスパが低い

コスパとロマンのコンバーター
コンバーターというのは、インク瓶から万年筆にインクを吸入するための機器です。
手持ちの万年筆にコレを装着することで、好きなインクを使えるようになります。
万年筆の魅力のひとつがインク選びなので、個人的にはこちらの方式がイチオシです。
※インク沼にハマる危険性が高いので要注意です。
- 好きなインクが使える
- カートリッジよりコスパが良い
- インク補充の手間がかかる
- インク沼にはまる



コクーンは万年筆デビューにオススメ

3000円代の万年筆としては、他にないぐらい魅力的な万年筆です。
価格・使い勝手・デザインとどれをとっても優秀なので、初めての万年筆にはうってつけです。
僕も文房具好きを自称している手前、気になるペンがあるとすぐ買っちゃうのですが、気がつくとCOCOONを使っちゃうんですよね…。
9年以上ほど使っているので、手に馴染んでしまったのだと思います。
世の中には同じような価格帯の万年筆が他にもありますが、3000円代の万年筆としては他を圧倒する魅力を持った製品です。
万年筆デビューを目論んでいるのであれば、品質の良さに加えて9年使い続けられることは僕が保証しますので、ぜひCOCOONを手にとってみてください!





コメント